Young

2024年8月19 @福島県楢葉町 地域活動拠点まざらっせ

【まざらっせ!】

今回は初の福島訪問。夏休みという事もあり、子供たちが楽しめるワークショップを開催してきました。

今回実施したワークショップは、ロックペイントとリーフスタンプ。
共に、自然の形と子供の創造力を活かして物を作る楽しさを感じてもらいたい!そんなまざらっせさんの意図もあり、こちらのワークショップ開催となりました。

【なぜまざらっせ??】

楢葉町地域活動拠点という名目で展開しているこの施設は、地域と移住者がこれからの楢葉町を生み出す舞台として生まれた施設です。愛称の『まざらっせ』は「一緒にまざりましょう」という地域の方言で、いつでも優しく仲間に迎え入れてくれる不思議な力を持った言葉です。開放的な空間で、地域の活動や新たな交流を受け入れ、まざりあっていく、楢葉町の活動拠点として活動しています。

楢葉町は、2011年3月11日に発生した東日本大震災で様々な被災を経験した町です。双葉郡という8町のうちの一つで、2012年には地震発生後の福島第一原発の影響を受け「避難指示解除準備区域」となりました。
楢葉町はこの中でも、一番早く警戒区域から解除をされた町でもあります。
楢葉町はもちろん、震災から13年が経過していく中各地域が避難した町民をに戻ってきてもらう活動や、
新たに移住をする人達を受け入れる活動をしています。
生活をする・仕事をする・子育てをするなど生活の基盤となる事柄を相談できる窓口として、まざらっせは活動をしています。

そんななか、まざらっせさんがヤング号とワークショップを目にとめてくださり、ご連絡をいただいたのが今回の開催の経緯となります。

【出発は前日入り!】

久しぶりのヤング号となりました。遠方ももちろん久しぶり。運転も3時間となるので慎重に前日出発をする事になりました。
宿泊は福島のJビレッジ。/https://j-village.jp/facility/
福島復興のシンボルとして、新しく生まれ変わりホテルも併設しているスポーツ施設となっています。

【ワークショップ①ロックペイント】

ロックペイントはストーンアートなどとも呼ばれていますが、非常に古い歴史を持つアート形式です。最も古い例は、約4万年前の洞窟壁画に見られます。これらの壁画は、フランスのショーヴェ洞窟やラスコー洞窟などで発見されています。現代のストーンアートは、自然の石にアクリル絵の具などで絵を描くことで、自由な表現を楽しむアートとして人気があります。石の形や質感を生かして、動物や風景などを描くことが多いです。


【ワークショップ②リーフスタンプ】

リーフスタンプは、色々な形・長さの草花を選びスタンプ用インクで色をつけ、自由にスタンプするワークショップです。今回は暑い季節を乗り切るために、扇子とうちわづくりをしてもらう事にしました。

【制作の様子】

ワークショップは10時30-12時で開催しました。
朝から、児童館の子供たちとご近所の子供たちが遊びに来てくれました。
講師から、制作の方法などの説明を受け早速制作スタート。
ロックペイントは、描くサンプルとして絶滅危惧種の動物の画像をいくつか置いておきました。
動物の写真を見ていると、石の形も動物に見えてくるのが面白い所です。
しかし自由な子供たちは、自分たちの描きたいものを小さなフワフワの手でゴツゴツした石の感触を感じながら描いていました。

リーフペイントは、まざらっせの周辺の草花を準備していただきました。
猫じゃらしや、もみじ等形が変わったものもあります。スタンプの色もラメを含め、赤・青・緑・オレンジ・黄色・黄緑・ピンク・藍色等様々。発色の良い色や落ち着いた色。子供たちの小さな指先が色々な色に染まっていきます。スタンプをするときにもキチンと押し付けないと色がでないので、力加減が必要になります。
子供たちの成長に欠かすことが出来ない、指先と手のひらを使った、ワークショップになります。

集中力のある子供たちは、90分の時間をフルに使って両方のワークショップを楽しむ子もいました。
完成した作品はこちら。

【子供たちの発想で素敵な入口に!】

持ちかえらないアートストーンを「写真を撮りたいので、素敵に並べて!」とお願いいたところ、自分たちで工夫して、まざらっせの入り口に飾り始めました。
てっきり、草の上に並べる事を想像していた私は、素敵な提案にびっくり。
真剣なまなざしで、どうやったらきれいに乗っかるか工夫を凝らしていました。

【ありがとうございました】

短い時間ではありましたが、復興中の福島でワークショップが開催できた事はyoung号としても大変いい機会をいただきました。今後は、定期的にまざらっせでの開催を計画しています。
未来を担う子供たちが、この場を通じて豊かに成長する事・モノづくりの楽しさや考える工夫を楽しんでくれるようなお手つだいができるよう、企画をしていきます。